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こつこつ読書感想文📝

2017-03-19から1日間の記事一覧

『たった、それだけ』宮下奈都(双葉社)

「かまわないじゃないか。逃げているように見えても、地球は丸いんだ。反対側から見たら追いかけてるのかもしれねーし。」 すべて希望にみえる、いろいろなかたちの「逃げる」話。 たった、それだけ (双葉文庫) posted with ヨメレバ 宮下 奈都 双葉社 2017-…

『すべて真夜中の恋人たち』川上未映子(講談社)

「しょせん何かからの引用じゃないか、自前のものなんて、何もないんじゃないのか」「悲しいもうれしいも、自分のものじゃなくてどこかの誰かがいつか感じただけのもので、わたしたちはそれをなぞってるだけにすぎないのよ。」 「だって、人間の本質って、悪…

『新しい文章力の教室 苦手を得意に変えるナタリー式トレーニング』唐木元(インプレス)

良い文章とは完読される文章である。 なんて明確なのでしょう。 ただなんとなくこの読書感想文ブログを書いていても、なんの力にもならないなあと思い手に取りました。 ほら、ピラティスの先生も、続けることと同じくらい工夫をしていくことも大事だっておっ…

『億男』川村元気(マガジンハウス)

「ひとつだけ、わ、分かったことがあるんだ。人間には自分の意志ではコントロールできないものが、み、みっつだけある」「死ぬことと、恋することと、あとお金だ」 去年読んだ「君の名は」小説版の解説でみつけた ひとは大切なことを忘れていく。けれども、…

『総理の夫」原田マハ (実業之日本社)

「『日和見主義』とは、自分に都合のいいほうにつこうと形勢を窺う態度を取ることです。わたしの夫は、そんな人ではありません。たとえ世界中が敵になったとしても、わたしの側についてくれる人ですから。」 わたし、原田マハさんの描かれるお話、大好きなん…

『東京を生きる』雨宮まみ(大和書房)

苦く、甘く、息が苦しく、死ぬほど退屈で憂鬱で早く死んでしまいたいと思いながら、もっと、もっと深く溺れてみたいと思っている。もっとすごいものを味わってからじゃないと死ねないと思っている。 もう去年の話の話なんですね。40歳という若さで亡くなった…

『脳にいいことだけをやりなさい!』マーシー・シャイモフ[著]茂木健一郎[訳](三笠書房)

脳科学から見ると「人は変わることができる」ということこそ事実です。 「脳にいいこと」だけをやりなさい! posted with ヨメレバ マーシー・シャイモフ 三笠書房 2008-11-07 Amazon 楽天ブックス 脳科学者 茂木健一郎さん 訳の、2008年発行の本。 ざっくり…

『人生がときめく片づけの魔法』近藤麻理恵(サンマーク出版)

「片づけはマインドが九割」 人生がときめく片づけの魔法 posted with ヨメレバ 近藤麻理恵 サンマーク出版 2010-12-27 Amazon 楽天ブックス 片づけコンサルタント「こんまり」さんこと近藤麻理恵さんの2011年発行の本。 テレビや雑誌で拝見したことはもちろ…

『夢を与える』綿矢りさ(河出書房)

夢を与えるとは、他人の夢であり続けることなのだ。だから夢を与える側は夢を見てはいけない。 2007年2月発行。芥川賞受賞作。(こちらも2007年かあ。内容的に、去年あったゲスい事件を思い浮かべながら読んでしまった。) 主人公「夕子」が生まれる前の 母「…

『35歳の教科書』藤原和博 (幻冬舎)

「みんな一緒」という感覚の社会から「それぞれ一人一人」という感覚の社会へ。 杉並区立和田中学校で 生徒や大人も参加する形で様々な立場の社会人の方の講義を聞くなど世の中について学習する「よのなか科」を創立された 藤原和博 さんの2009年9月発行(な…