『女性の知らない7つのルール』エイドリアン・メンデル(ダイヤモンド社)
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のツイートを拝見して手に取りました。
女性(あなた)の知らない7つのルール―男たちのビジネス社会で賢く生きる法
- 作者: エイドリアンメンデル,Adrienne Mendell,坂野尚子
- 出版社/メーカー: ダイヤモンド社
- 発売日: 1997/07/01
- メディア: 単行本
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前職も今も、男性が多い職場。
自分でも、どちらかといえば可愛がられてきたほうだと思う。
けど、前に書いた「自分を守るための嘘をつく」上司だったり、
「男性は、相手を貶めることがギャグになったりするんだな」と感じたことがあったり、(女性からしたら、モラハラじゃないの?!それ!っていう。)
「勝つためにはまず敵を知ること」じゃないですが、改めて、考えの違いを知りたくて。
題名のキャッチーさも然り。
知らないルール、なんて言われたら覗きたくなっちゃう。
男性優位社会で働くために、
女性と男性の育ってきた環境の違いからくる男性陣の暗黙のルールを理解でき、その中で、どのように仕事をしていったらいいかヒントをくれる本。
「なるほど!」と納得できる部分が多かった。
もちろん、全員が全員、あてはまるとは思っていませんが。
女性にとっての世界は、人間とその関係を中心とする。したがって人間関係に敏感になり、それを尊重し維持することを心がける。自分の振る舞いが他の人にどう映るかを気にかける。女性にとって、世界は人間関係によって織り成されたものなのである。
一方、男の子にとって世界は正反対のものだ。男の子は自我を形成するために、母親にある女性的特徴を排除しなくてはならない。
男性の自我の形成は「区別」から始まる。違いを明らかにし、強調することが大切になる。「男性」の土台となるものは、他者との関係から切り離された独立した自己にほかならない。
◆男の子はチームで競いあう遊びを好む→女の子は人形遊びなどを好む
◆男の子はチームで遊ぶ際に多くの失敗を経験する→女の子は人形遊びであまり失敗を経験しない。ルールがほとんどないためだ
◆男の子は失敗するともう一度必死にやるよう勧められる→女の子は失敗すると慰められる
◆男の子は失敗を犯すのは恥ずかしいが、致命的なことではないと学ぶ→女の子は失敗とは何かしらイヤな気分になるものであることを学ぶ
◆男の子は失敗してもあとで力を伸ばす努力をすれば、チームの尊敬が得られることを学ぶ→女の子は失敗したと言って人の注意を引けば、慰められることを学ぶ
男女両方、お子さんがいらっしゃる方に聞いてみたい。
やっぱり、失敗に対する対応って男女で違いますか?
わたしはほぼひとりっこなので、違いって全然わからないんですよね。
確かに、自分がこの本に例としてでてくる女性寄りだってことしか。
面白いなあ。
女性の知らない7つのビジネスルールは、
1. できるふりをする
2. 自分を強く見せる
3. つらくても継続する
4. 感情的にならない
5. アグレッシブになる
6. 戦う!
7. 真のチームプレーヤーになる
最近、またピラティスに通い始めたんですけど、他にも男性に混ざってできるスポーツを何か始めようかな。
スポーツ経験の有無にも左右される気がするぞ。
『チーズはどこへ消えた?』スペンサー・ジョンソン(扶桑社)
ネズミのスニッフとスカリー。
小人のヘムとホー。
二匹とふたりの「チーズ」探しの物語から、自分の行動を思う。
- 作者: スペンサージョンソン,Spencer Johnson,門田美鈴
- 出版社/メーカー: 扶桑社
- 発売日: 2000/11/27
- メディア: 単行本
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あまりにも有名な本。
存在は知っていたのですが、またまた読んだことがなく。
有名なものには、有名なだけの理由がある。
絵本のように、かるーく読めるのに、心に残る本。
もし恐怖がなかったら何をするだろう?
状況が変わること・未知への恐怖って、つきものですよね。
わたしは、年々良くなっていると思うけど、こわがりなほう。
最近気付いたのですが、
親がめちゃくちゃ心配性で、子どもの頃、何をするのにもほぼ必ず反対されていたっていうのも関係あるかもしれない。
愛情だったのだろうけど、なんでも「だめ」って言われるのって、自分を否定されているような気持ちになるでしょ。しかも、子どもの頃って自分の世界で親の占める割合って大きいから。むつかしい。
「もし、恐怖がなかったら何をするだろう?」
これ、つい最近思い浮かべて考えを変えたことがあったの。
わたしひとりでやっていた仕事に、増員があったんです。わたしよりも経験もスキルもあるひと。規模が大きくなるから、ひとりじゃ難しいだろうと。
正直な話、ひとりでやれるし!(安定の負けず嫌い)とも思ったし、反面、今までつくったものを自分よりもスキルの高いひとに見られるのがこわかった。
ひっどいなーって思われたり言われたらどうしよう、なんて、できないくせに思った。見栄っぱりちゃんめ。
「もし、恐怖がなかったら何をするだろう?」
この時の恐怖って、本っ当にダサいけど、「自分ができないと思われたくない」だったの。
じゃあ、それがなかったら?と切り替えて、
「これが今の自分のスキルなんだから、それを認めよう。このひとと働く数ヶ月でこのひとから多くのものを学ぼう。」
って、思ったら、
「あれ、このタイミングで学べる機会をもらえて、すごくラッキーじゃない?!」って前向きな考えに変わって自分でも驚いたんです。
良い風が吹いた!
結果、毎日スキルをがんがん盗んでいる気分です。
「知らない」と「知ってる」じゃ、天と地の差。たのしい。
自分のなかのこわがりちゃんが顔を覗かせたら、また何度でも思い出したい。
「もし、恐怖がなかったら何をするだろう?」
『幕が上がる』平田オリザ(講談社)
本は通勤中に読んでいるのですが、最近、家でキングダムを読んでいるから、書くのがおろそかに。
キングダム、面白いです。
武将という名のリーダーと組織。あの武将と会社のあのひとは同じタイプだなあ、なんて考えてみたりね。ぷぷぷ。
一応、世界史で結果は知っているじゃないですか。
だけど、その過程で、このままじゃそうならなくない?!というところが、気になって気になって!そりゃあ、夜な夜な読んじゃうよね。
あ、今回の感想文は「幕が上がる」でしたね。
平田オリザさんの「わかりあえないことから」を読んで、劇作家・演出家の面も観てみたく、映画をまず観ました。ももクロちゃんみたさもあり。
もう、大感動!大号泣!
今年、わたしは女の子の成長物語に弱いのだなあ、とよく感じるのですが、その ど真ん中だったんですよね。
最近、女性のことを「かわいい」「かわいい」っていつも言っていたら、知り合いの男性にまねされて馬鹿にされているわたしですが。
だって、女性って、良くも悪くも戦争ってそんなにないんですよ。
だからさ、相手を貶める必要なんてないじゃん。かわいいもんはかわいいって言いたいじゃん。だめなのか。
男性は、相手を貶めることがギャグになったりするんだなーと最近まわりを見ていて思うので、大変だなーと感じてます。訓練されているぶん、みんな返しもうまいけれど。
映画は、ぎゅぎゅっとコンパクトにまとめられている感じ。
映画から本を読んでも、ももクロのみなさんに置き換わるからハマリ役だったんでしょう。
一生懸命やるだけじゃダメだ。一生懸命やっている自分たちに酔いしれているだけじゃダメだ。
拍手をもらうだけでもダメだ。一生懸命やれば、親や友達は拍手をしてくれる。でも今回は違った。拍手の質が違うなんて、それが手に取るように分かるなんて、いままでは思ってもいなかった。
大人になるということは、人生のさまざまな不条理を、どうにかして受け入れる覚悟をすることです。
「熊本より東京は広い。東京より日本は広い。日本より・・・・・、日本より頭の中の方が広いでしょう」
私たちは、舞台の上でなら、どこまででも行ける。どこまででも行ける切符をもっている。私たちの頭の中は、銀河と同じ大きさだ。
でも、私たちは、それでもやっぱり、宇宙の端にはたどり着けない。私たちは、どこまででも行けるけど、宇宙の端にはたどり着けない。
どこまでも行けるから、だから私たちは不安なんだ。その不安だけが現実だ。誰か、他人が作ったちっぽけな「現実」なんて、私たちの現実じゃない。
「日本より頭の中の方が広いでしょう」
ハッとしますよね。
頭のなかでは、どこまででも行けるし、なんでもできる。
その通りなのに、なんだかそんなこと忘れていて、これが大人になるってことなのかなあ、と寂しくもなったり。
夢だけど、夢じゃなかった
高校生より、あの頃を懐かしがれる私たち向けなのかもしれない。
おすすめです。