=== memo ===

こつこつ読書感想文📝

『ウエハースの椅子』江國香織(新潮文庫)

本は読んでいるんだけど、感想文が追いついていないなあ。

やりたいことができている嬉しさと大変さの反面、時間のコントロールができなくなってきているワ。そのくせ旅行行ったりしているし夏はそもそも遊びたいですから、自業自得っちゃあ自業自得だね。

 

一時期よく読んでいた江國香織さん。

きらきらひかる」すきだったな。

お洒落な少女漫画を読んでいるような気持ちになる文体。現実とお伽話との間。

 

バットエンドだったけれど。

悲しい最期がくることだけじゃなくて、幸福なふりをしたゆるやかな絶望がつづくこと(変化がないこと)も、バットエンドなんだなあ。

ウエハースの椅子 (ハルキ文庫)

ウエハースの椅子 (ハルキ文庫)

 

 

私はたったいま恋人を疑ったことにおどろき、動揺している。信じきっていなければ、愛に意味などないことを知っていた。

学校というところでは、理由も、決心する時間も、与えられたためしがない。それをするかしないか、いま決めなくてはならない。ぼんやりした子供だった私はぼんやりしたまま行動し、行動しかかってからそれに気がつくので、決心と行動の順番が、いつも逆になってしまうのだ。

 

 

ウエハースの椅子は、私にとって幸福のイメージそのものだ。

目の前にあるのにーーーそして、椅子のくせにーーー、決して腰をおろせない。