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=== memo ===

こつこつ読書感想文📝

『あなたの体は9割が細菌』アランナ・コリン(河出書房新書)

私たちと微生物の関係は三つの側面から脅かされている。抗生物質を使いすぎていること、食物繊維の摂取がたりないこと、赤ん坊のマイクロバイオータの植え付けと育て方が変わってしまったことだ。 (P299)


LIFE SHIFTで100年ライフを考え、こちらで健康に過ごす方法を知る。
とてもよい流れでこちらを手に取りました。
科学って、医療って、すごい!と、感動さえ覚えた一冊。
正直、最近読んだどの小説よりも面白かった。

 

 

この本の主なテーマは、
肥満、過敏性腸症候群、アレルギー、自己免疫疾患、自閉症など20世紀後半から先進国で急増している病気は、人体内に存在する細胞の90%を占める微生物の様相が従来と変わってしまったことで生じている、ということ。

 

【目次】
プロローグ 回復はしたけれど
序章 人体の90%は微生物でできている
第1章 21世紀の病気
第2章 あらゆる病気は腸からはじまる
第3章 心を操る微生物
第4章 利己的な微生物
第5章 微生物世界の果てしなき戦い
第6章 あなたはあなたの微生物が食べたものでできている
第7章 産声を上げたときから
第8章 微生物生態系を修復する
終章 21世紀の健康
エピローグ 100%の世話をする

 

私たちの体は、さまざまな機能を腸内の細菌にアウトソーシングしている。
うつ病も、肥満も、体内に共存している腸内微生物(マイクロバイオータ)の生態系が崩れたことが原因なのかもしれない。

自閉症や乳児と母の微生物の関係なんていうのも大変興味深かったのですが、女性なら特にいつも頭の片隅に「 ダ イ エ ッ ト 」の文字があるのではということで以下、抜粋。

太った人にはフィルミクテス門の細菌が、痩せた人にはバクオイデーテス門の細菌が多かった。

身長163cm、体重62キロ、BMI値23.5という平均的な女性を例にとってみよう。
この女性は1日に2000キロカロリーを摂取するが、肥満型のマイクロバイオータを有していると2%余分にカロリー吸収する、つまり、1日に40キロカロリー加わる。
エネルギーの消費量がいつもどおりであれば、この余分なカロリーは理論上、1年で1.9キロの体重増になる。

ターンバウの実験は、ヒトの栄養についての考え方に革命をもたらした。
食品に表示されているカロリー量は、だれが食べても同じカロリーになることを前提としている。だが、事はそれほど単純ではない。そのヨーグルトはふつうの体重の人には137キロカロリーでも、太った人には140キロカロリーになる。
別のマイクロバイオータを抱えた人ならまた別のカロリー量になるかもしれない。
そして、このわずかな差は積もり積もって大きな差となる。

微生物があなたに代わって食べ物から余分にエネルギーを引き出すのなら、あなたが食べ物から得るカロリー量を決めるのは標準換算表ではなくあなたの微生物群だ。
どれだけダイエットに励んでも成功しないのは、これが原因かもしれない。

(P81〜)

いとうあさこさんの「食べなくても、、太る!!」というネタを思い出したのですが、YouTubeを探してみてもみつからなかった。笑)

 

科学的にはもう遅れているなんて意見もちらほら見受けられたけど、この内容で遅れているなんて、もっと最先端を知りたくなってしまうじゃないか………

 

この本を読むと、自分の体内が、ひとつの水槽のような、庭のような、街のような、微生物のための器になったような気分になります。

よい方向に導いてくれるであろう共存者の好物は、食物繊維オリゴ糖

微生物の友人たちのために、食べるものを、抗生物質を、出産方法を 選択していかなければ。

 

ここには書かなかったのだけど、抗生物質のくだりも本当に興味深いのでぜひ大切な人たちにおすすめしたい!体が資本!!だぞっ


山崎まさよし / セロリ