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=== memo ===

こつこつ読書感想文📝

『旅猫リポート』有川浩(講談社)

僕はサトルのたった一匹の猫だ。サトルは僕のたった一人の相棒だ。

 

ある理由から一緒に過ごすことができなくなった猫の里親探しの旅をする、悟と愛猫「ナナ」のお話。

 

電車の中で読んじゃ だめ。

なんとなく予想がつきつつも、ラストにかけて涙を堪えるのに必死でした。

 

ちょっと生意気なナナの目線で語られる「ナナの里親候補」の、悟の友人たちとの再会。悟の気持ちが語られることはなく想像するしかなかったが、ひとつひとつの出会いを大切にして、丁寧に生きている悟はとても魅力的だった。

 

「死んだ猫は、ちゃんと悲しまないと片付かないんだよ。ここで間に合わなかったってうじうじ拗ねてないで、ちゃんと悲しんでおいでよ。間に合わなかったけど会いにこようとしてたんだよって言っておいでよ。宮脇がちゃんと片付けておかないと、猫だって心配で浮かばれないよ」 

猫だけじゃない。

「気持ち」もそうじゃないかな。

「かなしい」「さみしい」「くやしい」「うれしい」

自分でも気付かないうちに蓋を閉めて、置き去りにしている「気持ち」ってたくさんあるんじゃないかな、と感じた一節。

 


小沢健二 - ぼくらが旅に出る理由(Single Edit)

 

\超ショートショート講座 に行ってきたよ/

読書感想文じゃ ないんかーーい!と、自分でもツッコミつつ。

【終了】誰でもどんどん書きたくなる!田丸雅智の超ショートショート講座 | BUKATSUDO

行ってきました。田丸雅智さんのショートショート講座。

初 BUKATSUDO!

(講座に行く前に読み始め、これは答えが全部書いてあるぞ…!と気付いたので、そっと閉じました。講座後の復習として読んだらよりたのしい。) 

 

この本に限っては、乱暴なことを承知しつつ、

ショートショートとは、短くて不思議な物語のこと

と簡易的に決めておきます。本書では、これくらい気軽に考えてもらって大丈夫です。では、これから書いてもらう超ショートショートとはどういうものかと言いますと、

・もっともっと短くて不思議な物語

そう思っていただければ、十分です。(P28)

 

えええ、40分で小説なんて書けっこないでしょ?!

 

なんて思いながら参加したのですが、

書けちゃいました。超ショートショート


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「非常食付き携帯電話」


現代人はいつでもどこでもだれといても携帯電話を触っている。
それに目をつけた自然災害が多い島国代表のニホン政府は、
「もしものために」
携帯電話に非常食機能を試験的につけることにした。
対象は、全国の17歳から20歳の男女。
少量の水分があれば食べられるようになる便利な「それ」は、時に、汗によっても変化してしまうことがわかった。
変化する際、特有の強いチョコレートのにおいを発することから「願いをこめてにぎりしめて、チョコレートのにおいがすると叶う」などというジンクスが流行ったためだ。


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か、書けたよ!内容はどうであれ、本当に書けたよ!

これ、わたしが講座のなかで作ったショートショートです。

これを膨らませたら、超ショートショートからショートショートになるんですね。

面白いなあ。

 

1. 不思議な言葉をつくる

2. 不思議な言葉から想像を広げる

3. 想像したことを短い物語にまとめる

が主なステップ。

 

下のリンクにあるワークシートを使用して進めます。

kinobooks.jp

 

ショートショート

知ったのは、中学2年生のころ。 

担任の先生が授業中、星新一さんの本を読み聞かせてくれたためです。

それだけ聞いたら、へえ、いい先生ねって思うかもしれませんが、

……本当に、授業をしない先生だった。

自分の好きな本を読み聞かせるか、自分の担当部活の武勇伝を話しているか(しかも、その武勇伝、何回も聞いたわ!耳タコだわー!っていう)が、9割。

耳タコ武勇伝も、先生の休日の過ごし方だって、未だに覚えています。

中学校の先生って変わった方多くないですか?わたしの中学校だけ?

 

でも、一周くらいまわって、先生が教えてくださった「ショートショート」でこんなによい出会いがあったので、よしとします。笑

そして、ショートショート作りも、お腹を空かせていったためなのか 浮かぶことば がほぼ食べもの関連という自分の食いしん坊加減が悔しかったので、ぜひ満たされた状態で再チャレンジしたいです。

他のみなさんが作ったものを聞けたのも、講座に参加する醍醐味。ひとりひとり感性がまったく違って面白かった!

またBUKATSUDOでも講座をやるそうです。 

 

ばたばたっと、年度末ぽさで 参加してから大分期間が空いてしまいましたが、

本日は、以上!

『窓の魚』西加奈子(新潮文庫)

女の人の死体が浮かんでいたという、あの池の上を、歩いたのだという事実、宿の浴衣が、鯉と一緒に、ゆらゆらと揺れていたのだと思うと、それはひどく、美しい景色のような気がしました。

そして、その女の人が、出来るなら、私が露天で会った、あの女の子であればいいと、思いました。(P50)

 

死体として発見されたのは、誰なのか。

犯人は、誰なのか。

 

ナツとアキオ、ハルナとトウヤマの2組の恋人たちの温泉旅行。

それぞれの視点で、同じ一晩が描かれる。

お知り合いにおすすめされて手に取った本。 西加奈子さんの本は何冊か読んだのですが、今までのものと全然違う雰囲気で驚きました。

いい小説を読むと、余韻に浸りたくなる。

巻末の解説でこうあるのですが、確かに色々と考えさせられる不思議な読後感。

これを余韻と呼ぶのか。後味は、悪い!ぞ!

 

この本の底にあるものは「恋愛」だと思うのですが、 各々の視点で語られる恋人や友人の印象が、本人の考えや真意と違うことばかりなのが面白かった。

わたしたちが普段わかったつもりでいる会話や理解もこんな風に信用ならない頼りないものなのかもしれない。

 

むかしのクリープハイプのうたのようだった。

って、言ったら、わかってくれるかな。


creephyp- グレーマンのせいにする