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=== memo ===

こつこつ読書感想文📝

『今だけのあの子』芦沢央(創元推理文庫)

ミステリの定義がわからない。

推理小説」「探偵小説」を想像していたのですが、違いました。

全て、ラストに明るい裏切りがある「女の友情」の短編集。

わかるわ、大変だったわね、つらかったでしょう。

話を聞く前から、少なくともそのどれかを口にしようと決めていた。相手から話を引き出すためには、まずわかりやすい共感を示してみせる。それは、わたしが七十年余り生きてきて身につけた処世術の一つだった。

俺もそう思うよと、そうひと言言うだけで気持ちは全然変わってくるというのに。ほとんどの場合はそれだけで解決してしまうと言っても過言ではない。人が愚痴をこぼすのは、共感して、不満を抱いている自分を肯定してもらいたいだけなのだから。

 そうなんだよね、自分が愚痴こぼすときだって、聞いてほしいだけなんだ。

解決策がほしいわけじゃないんだ。

なのに、毎回、会社の愚痴を送ってくる同僚に「こう上司に言ってみたら?」とか「本当はこういう意味だったんじゃない?(ポジティブ変換)」とか言っちゃうんだよ……

自分のことは棚にあげて(重要)

知り合いはもちろん自分に関わることの愚痴を聞くのがきらいなんです。わは。

愚痴の対象がまったく知らない人だったら、親身になって聞けたり、笑い話にできたりするけど。

100%同じ感情のことって滅多にないし、その人が嫌いでも、わたしはそうじゃなかったり。逆もまた然りなので、お互いの知り合いの愚痴は聞きたくないし、言いたくなーーい!

って言いつつ、自分棚上げマンなので、つい言っていることもあるかもしれない。ごめんなさい。気をつけよう。

 

「今だけのあの子」

卒業で、就職で、結婚で、出産で、めまぐるしく変わる 女の友情。

今は、SNSがあるからいいですよね。

おかげで、歴代の友人はもちろん、物心ついていない時からの友人の現状だって だいたい分かるし、連絡もすぐにとれる。

その時だからこそ、生まれた友情。

多少、変わっていっても、それはそれでいいと思う。

またいつか縁があったら交わって「その時」の話を笑ってすればいいんだから。

 

『ずっとやりたかったことを、やりなさい。』ジュリア・キャメロン(サンマーク出版)

はあちゅうさんが、おすすめの本の一冊であげていて、読んだ順では『かかわり方のまなび方』の次に読んだ本。

『かかわり方のまなび方』で、ワークショップを受けてみたいなあ、と思っていたら、この本が12週間のワークショップの本だったのでした。引きのよさ!

まだワークショップは途中なのですが、明日からお先に頂くGWに感想文は残したくなーい!と思い、えいやっと書いてしまうことにします。

 

英題は「The Artist's Way」

「創造性を養うためのワークショップ」の本です。

<基本ツール>

1.モーニング・ページ

毎朝、起き抜けに3ページ分その時考えていることをなんでもいいからノートに書き出す。 「脳の排水」

2. アーティスト・デート

 週に2時間程度、自分ひとりの時間を作り好きなことをする。「自分とデートをする」自分の中の創造力と話をする時間になるならば、何をしてもよい。

 

上記の<基本ツール>の他に、週に1度1時間ほどの自分と向き合う簡単なエクササイズ(×12週分)が用意されています。

 

ほとんどの人は、自分のやりたいことを断念することで、いい人間であろうとする。その結果、自らの創造性から離れてしまうが、「自分はいいことをしているのだ」という偽りの精神性を培っていく。これを私は善人の罠と呼んでいる。善人の罠は、自己否定の一つにすぎない。世間体を保ちたい、大人になりたいという衝動はアーティストをだめにし、終わらせることさえあるのだ。

ふつう「自分にはできない」というとき、私たちはじつは、「完璧にできるという保証がないかぎり、やりたくない」と言っているのである。

「自分のしているごまかしに愚痴をこぼすのをやめ、自分が本当に求めているものに手を伸ばしなさい。」私はずっとこのアドバイスに従おうとしてきた。

 

まだ初めて2週間ほどですが、「モーニング・ページ」をしていたらネガティブな暗い気持ちになることが減った気がします。書きながら、気持ちの整理がつくのかな。

「眠りにつくまで悩みます。でも、それまでに解決しなければ、もうその事柄では一生悩まない。寝るまでに解決策が見つからなければ、一生解決しない。」

カズレーザーさんの この言葉じゃないけど、失敗したり暗い気持ちに襲われたりしても、書くことで切り替えが早くできるようになったんじゃないかと。

 

「書く」ことで整理がついていると感じるのは、この感想文ブログも同じで。

読んで、感想文を書いて、小説は別だけど、自己啓発や科学書もとりあえず書いてあることは試して、自分にあわなかったらやめようって思えるようになりました。細かく、書いてあること全部!ではないけど、ほぼ実践している。楽しいです。

今までは、「知らないから」漠然とこわいものになっていたんだなあ、と。

 

話がいつも通りずれましたが、

「時間ない」とか「めんどくさい」とかじゃなく「とりあえず、やってみよう!」って思えるひとにはおすすめしたい本です。

「脳の排水」、すっきりしまっせ。

 

『花のベッドでひるねして』よしもとばなな(幻冬社)

「花のベッドに寝転んでいるような生き方をするんだよ。幹のいちばんいいところは、心からの幸せの価値を知っていることだ。今のままでいい。うっとりと花のベッドに寝転んでいるような生き方をするんだ。もちろん人生はきつくたいへんだし様々な苦痛に満ちている。それでも心の底から、だれがなんと言おうと、だれにもわからないやり方でそうするんだ、まるで花のベッドに寝ころんでひるねしているみたいに。いつだってまるで今、そのひるねから生まれたての気分で起きてきたみたいにな。」

 

捨て子だった「幹」は、海辺でわかめにくるまっていたところを母に拾われて以来、大平家でしあわせに暮らしている。

家の裏には廃墟となった悪い噂が絶えないビルがあり、海外から戻ってきた野村くんが裏の土地を購入したという。

玄関前に毎朝置かれる小石、両親の交通事故、みんなの夢に共通する「気味の悪いうさぎ」など、奇妙なことが周囲で起こる中、ビルの取り壊しの時、ある事実が発覚する。

 

 

 かわいい表紙に惹かれて手に取った本。

なかなかスピリチュアルな内容でした。「引き寄せの法則」みたいな。

すきな方はすきそう。

わたしは、スピリチュアルなものより脳科学とかの方が面白いと思うほうなので、うう〜む、こういう世界もあるのかあ、という感想でした。

 

 「いつも側にそっとある仄暗いもの」に蓋をして気付かないふりをする幹ちゃんと、それさえもポジティブに変換できる野村くんの話、かな。

 

「嬉しいなあ、戻ってこられて。大人になるってすばらしいことだね。仕事して、したいことさえしぼりこめていたら、叶えることができる。」

 

野村くんのこのセリフがすき。

その通りだと思う。

 

例えば、自分が前職で店舗責任者をしていたとき。

「お客様係をやりたいです!」って、アルバイトちゃんが言ったら、

その気持ちに応えたいな、一緒に叶えたいなと、アドバイスができました。

そして今、わたしはサービス業を離れ、まったく別の仕事をしています。

はじめは右も左もわからなかったけれど、

去年末くらいに「こう進みたいです。」と伝えたら(もちろん伝えるだけじゃなくて、それに向けて勉強をしているし、材料は常に提示しているつもり)、

アドバイスを頂けたり、ここ3ヶ月くらいどんどんその道が具体的になってきて面白いです。6月末にはありがたいことに本当にその道に入れそうで、今とてもわくわくしております。

自分ひとりで、がむしゃらにがんばる!も、いいかもしれない。

だけど、よっぽどじゃない限り「◯ ◯ したい!」って気持ちを否定する人のほうが少ないんじゃないかな。

むしろ、応援したくなっちゃうんじゃないかな。

なんてことを最近思ったって話。

(すきな方のまねをして締めてみました。にやり。)